2014-01-04

Herb SutterがCairoのMLにC++標準規格にCairoを入れられないか打診中

[cairo] Cairo and ISO C++

[Phoronix] Cairo Proposed To Become Part Of ISO C++

Herb Sutterが、CairoのMLに登場して、CairoをC++標準規格の軽量描画ライブラリとして採用できるかどうかの質問をしている。

軽量グラフィックライブラリーについては、私のブログの去年の10月の簡易レビューでも解説している。本の虫: 2013-10 post-Chicago mailingの簡易レビュー

こんにちは。私はHerb Sutterと申します。ISO C++標準化委員会の議長を勤めております。Behdadさんが質問の場として、このMLを紹介してくださいました。

C++標準化委員会は、ISO C++の標準規格に取り入れることができる、基本的な2D描画ライブラリを策定しておりまして、その土台となる(あるいは、バインディングなどでそのまま取り入れる)ことができる、先例となる既存のライブラリを探しております。現時点での、目的と議論については、以下のふたつの論文で閲覧できます。

2つ目の論文に書いてある通り、C++標準化委員会は機械的にC++化された版のCairoを提案する方向を検討しております。特に、「機械的にC++化」と申しますのは、Cairoをそのまま取り入れて、1ページ程度のリストで定義できるような変換を施すこと、たとえば、_create系の関数をコンストラクターにして、(mystruct*, int length)系の関数仮引数をvector<struct>&仮引数にして、などといったような変換です。設計と隠匿と関数は変わりません。これにより、C++標準化委員会は、同じ変換を更新版のCairoにも適用することで、将来のCairoの進化に追随することができるのです。

Cairommのことは存じておりますが、あまり活発に開発されていないようでありますので、我々といたしましては、C++ではないとはいえ、Cairoを土台としたいのです。Cairoはとてもよく書かれたCであると存じております(すでにオブジェクト指向で、すでに正しくconstされていてなどなど)

C++標準化委員会は、これを正しいやり方で、団体の合意のもとに行いたいと考えておりまして、フィードバックをいただけたらまことにありがたく存じます。また、Cairoのドキュメントの一部を標準規格で使いたいと考えておりまして、これは、MPL 1.1であるように思われますが、権利関係の合意が得られるかどうかを確認したく思います。

今後とも宜しくお願いいたします。

Herb

本気か? 正気か?

3 comments:

Anonymous said...

個人的には、歓迎です。
いずれスクラップになるにせよ、標準で互換性のあるGUIライブラリなんて夢のあることあること。
自分アマチュアのゲーム屋なんですが、GUIに到達するのに3年はかかりましたよ。
それがリニアに乗るように短縮されるんですから、後続には恩恵あるんじゃないでしょうか。
よくあるFF作りたいんですけど・・・っていう需要も多少満たせるかもしれません。

Anonymous said...

ファイル・正規表現・スレッドはともかくGUIのプラットフォーム非依存のライブラリ/フレームワークなんて妥協ウンコ盛り必至。ハーブサッター氏はfutureで少々お疲れなのでは。

Anonymous said...

cairoはGUIライブラリではございません。
上2つのコメントは何か勘違いをされているものと思います。