2014-01-09

AREAのHDDケース、SD-U3HD2Cは地雷、買うべからず

私は、引っ越す前までミドルタワーのコンピューターを使っていた。さて、引っ越すにあたって、このような持ち運びに不便なコンピューターは、実家の物置に、ひとまず放り込んだ。今はラップトップも十分なパフォーマンスを持っていることだし、もはやデスクトップにこだわる理由もない。ラップトップと、まともなキーボードとマウスさえあれば、とりあえずは作業できる。固定の場所には、まともなディスプレイを設置すればいいだけだ。

さて、もうかれこれ6年ほど使っていたミドルタワーのコンピューターの処分方法を考えなければならないのだが、さしあたっての問題は、データのサルベージだ。昔のデータで、持っておきたいものがある。しかし、色々と面倒だ。

まず考えられるのは、ミドルタワーのコンピューターにインストールされたOSを起動して、何らかの方法でデータを移行する方法だ。しかし、これは色々と面倒だ。

まず、コンピューターを使える状態にしなければならない。使える状態にするというのは、電源ケーブル、ディスプレイケーブル、キーボード、マウスを接続して、安定した場所に設置しなければならない。実家で、その作業をするのはあまりにも面倒だ。

かつまた、コンピューター自体を作動させたとして、どうやってデータを移行するのだ。USB接続の大容量のストレージ経由か? LAN経由か? そのようなUSB接続の大容量のストレージは持っていないし、ルーターも持っていないので、いずれにせよ、なにか買わなければならない。

どうせ買うならば、これからも必要になりそうな機器の方がよい。SATAストレージをつなげて、USBストレージとして機能させる機器だ。一般的な正式名称はよくわからないのだが、HDDケースなどと呼ばれているようだ。

というわけで寺町に行き、SD-U3HD2Cなる製品を買った。ただし、読者はこれを買ってはならない。

SD-U3HD2C 究極なバックアップツール(titleママ)

この製品は、3.5インチのHDD、2.5インチのHDD/SSDを、二台までさすことができる。そして、二台ともUSBストレージとして使えるのだという。他にも、これ単体でストレージをクローンする機能があるそうだが、それは必要ない。ちょうどHDDが二台あるので、二台同時に扱えるのは便利だと思ったのだ。

まず、一台だけさしてみる。なぜかHDDが横に揺れる。ラップトップに接続してみるが、動作しない。なぜだろうか。別のUSBポートにさしてみるが、やはりUSBストレージとして認識されない。どういうことだろう。

不良品かと思い、返品のことを考えながら、少し雑事をして、さてまたラップトップに戻ってみると、なんとUSBストレージとして認識されていた。一応、使えるようだ。

はて、不思議なこともあるものだと、いちどUSBケーブルを抜いてから、またさしなおしてみる。すると、やはり認識されない。数分そのまま待っていると、また認識された。なんという遅さだ。

ふとみると、さっき認識されなかったUSBポートは、USB 3.0だ。はて、この製品はUSB 3.0対応と箱にデカデカと謳ってあるのだが。

ためしに、USBメモリを指してみたが、一瞬で認識された。別に持っていたUSB接続の外付けHDDをさしてみるが、やはり一瞬で認識された。あきらかに、この製品がおかしい。

さて、肝心の、二台同時に使える機能はどうだろうか。二台のHDDをさして、再び試してみる。認識に何分も待たされた挙句、なぜか一台しか認識されなかった。クソすぎる。

というわけで返品した。その日のうちであるし、店頭でも動かなかったので、すんなり認められた。

教訓としては、安物は良くないということだ。

さて、いずれにせよ、SATAストレージをUSBストレージにする変換器は必要だ。今度は、安物ではなく、定評のあるものを買わなければならない。何を買えばいいだろうか。

3 comments:

Anonymous said...

私もORICO製2in1ストレージケース(USB3.0、esata)を購入しLinuxでSoftRaid1として利用していたのですがやはりトラブル続きでした。
・esataでポートによって1台しか認識されない
・esataでちょっとアクセスしないとプチフリが発生する
→ Raidも関係してると思う
・USB3.0では突然切り離され認識されなくなる
→"reset SuperSpeed USB device number 2 using xhci_hcd" される。どうやらカーネルのバグらしいが、カーネル上げても解決せず https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/linux/+bug/1050352

とトラブルが続きまして結局1台づつ別なケースに入れ内部のsataを外に引き出しesataで接続することにしました。

ただそれでもRaidの構成トラブルはあり、調べてみると原因はHDDケースの自動省電力モードのせいで勝手に電源OFFになっていたためだったりと苦労しました。
→ アホですがcronでtouchすることで回避しました

ひょっとしたら2in1の方も省電力機能とかがおせっかいしていたのかなとも思いますが、現在はesataで2台接続という形で安定運用しています。(なんか昔のPC98とか思い出しますが・・・)

Anonymous said...

ACアダプタのコネクタがあるんだったらさして見ることをおすすめします。
USB給電は正直HDDではあてになりません。

Anonymous said...

商品仕様を見たらやっぱり悪名高きJMicronチップじゃないか