2013-11-07

LenovoのノートPC、Thinkpad X121eで、BIOS設定からカメラとマイクとBluetoothを無効にすると文鎮化

好意で譲り受けたLenovoのThinkpad X121eで、BIOS設定からカメラとマイクとBluetoothを無効にしたところ、文鎮化してしまった。

症状としては、電源を入れると、

  1. Lenovoロゴが表示
  2. "Configuration changed - Restart the system."と表示
  3. その後に自動的にリセットされる(少なくともディスプレイは一度停止する)
  4. 自動的に電源が入る
  5. 最初に戻る

という無限ループに陥る。通常通りにF1キーを押してBIOS設定に入ることもできず、F11キー連打でのBIOS設定リセットも通用しない。F1キーを押すと、Lenovoのロゴ画面では、BIOS設定に入ることを告げるメッセージが表示されるのだが、BIOS設定には入れず、やはり"Configuration changed - Restart the system."と表示される。どうやら、BIOSが設定を読み込むときに発生しているので、BIOS設定に入ろうが入るまいが発生するのではないかと思われる。

OSのブート以前の問題で、BIOSの設定を変更する方法もないので、どうしようもない。

ネット上で検索したところ、同じ症状に陥った者は、少数ながら存在するようで、やはりBIOS設定からカメラなどの有効/無効を切り替えられるデバイスを無効にしたという点で、共通している。

ネット上での同じ目にあった被害者によれば、ACアダプターとバッテリーを一度取り外してから起動しても効果がない。BIOS設定リセットのためのジャンパーは存在しないらしく、CMOS維持のためのバッテリーを一度取り外しても、やはり効果がないそうだ。郵送修理しかなく、修理内容は基盤交換だそうだ。

クロック周波数や電圧を変更したというのなら、分かる。ハードウェアが直接に損傷するかもしれないからだ。しかしこれは、BIOS設定で有効/無効を切り替えられるデバイスの無効化で発生するというこれは、明らかにファームウェアというソフトウェアの問題である。

一体どんなQAテストをしていたら、こんな不具合を見過ごすのだ。

せっかく、CPUがAMDのE300で遅い以外は実用的なラップトップが手に入ったというのに、なんと不運なことか。

ちなみに、サポートに電話をしたところ、この製品の保証期間は2013年1月までであり、いかなる理由であっても、有償修理になる。まずは郵送して見積もりをとるが、その見積だけで6900円だという。

ネット上に同等の不具合で修理を頼んだら基盤交換になったという報告があるが、もしそうだとすると、最低でも50300円かかる。

修理サービス - 引取り修理サービス料金

これが解せないところだ。これは明らかにBIOSの不具合である。ソフトウェアの問題である。経年劣化ではないのだ。製造した時点で存在した不具合だ。まともに考えたら回収するのが当然なぐらいの不具合だ。

この問題が、ネット上に既に報告例があり、実際に修理要請までされているというのに、問題が公式に認知されておらず、リコールもかかっていないというのは、Lenovoという存在自体に疑いを抱かずにいられない。

2013年に5万あれば、もっとマシなCPUを搭載したラップトップが買えるだろう。

教訓としては、Lenovoの製品を、私は推奨しない。

1 comment:

Anonymous said...

CMOSのバックアップ電池を外して初期化したら治るかもしれませんよ。