2012-09-10

明示的特殊化のややこしさ

クラステンプレートは、明示的特殊化できる。クラステンプレートのメンバーは、明示的特殊化できる。このとき、クラステンプレートの明示的特殊化のメンバーの定義と、クラステンプレートのメンバーの明示的特殊化が、似ているのに微妙に違うので、非常にややこしい。

// プライマリークラステンプレート
template < typename T >
struct X
{
    void f() ;
} ;

// プライマリークラステンプレートのメンバーの定義
template < typename T >
void X<T>::f() { }


// クラステンプレートの明示的特殊化
template < >
struct X<int>
{
    void f() ;
} ;

// 上記のクラステンプレートの明示的特殊化のメンバーの定義
// 明示的特殊化ではない
// template < >を記述するとエラー
void X<int>::f() { } 


// クラステンプレートのメンバーの明示的特殊化
// template < >の記述が必要。
template < >
void X<char>::f() { }

方や明示的特殊化ではなく、方や明示的特殊化なので、このような違いが出るのだが、はために見ると非常に似ていて、ややこしい。

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