2009-05-09

あまり良い出来ではない参考書

一般曹候補生の試験のため、参考書をひとつ買ってきた。一ツ橋書店の、迷彩柄の参考書だ。この参考書、あまり良い出来ではない。

まず、公式や解放の解説があって、しかる後に、練習問題が載っているのだが、この練習問題の答えの解説が、まったく説明していない公式を用いているものがよくある。例えば、三辺の辺の長さが与えられている三角形の面積を求めよという問題があったので、「お、これは余弦定理を使うのだろう。懐かしい、高校生のときにやったものだ」と、せっせと解いて、答えをみると、曰く、「ヘロンの公式より~」。たしかに、この本に書かれている公式だけでヘロンの公式を導くことも可能だろうが、そんな数学のセンスを持っている奴は、こんな本を必要としてはいないだろうと思われる。

また、x*x - 4 = -3|x - 2|、という方程式を解け、という問題で、答えをx=2のみとしている。しかも解せないのは、ご丁寧に長い答えの解説を載せているのだが、x - 2 < 0、のとき、x = 1, 2、とまで出しておきながら、x < 2よりx = 1は不適ときたものだ。1 < 2が不適ですか、そうですか。むしろ、x < 2のときは、x = 2、が不適だと思うのだが、それに関しては何も言っていない。まさか、1と2を間違えたのではあるまいな。

ちなみに、古文はもっとひどい。のたまはく、「古文は口語訳が出来れば楽勝!」。笑止。

1 comment:

melpon said...

多分知ってるとは思いますが、曹候補生は任期満了金がもらえないのでよっぽど長い間やる予定が無いのであれば二等陸海空士でいいと思います。
そこから満了金を何度かもらいつつ様子見して、さらに居たいと思えば曹になればいいだけですし(もちろんある程度能力がいりますが)。

能力重視の傾向があるプログラマにとって、勝手に曹に上がっていくというシステムは合わない気がしますねー。