2009-04-24

Weblog黎明期の回想とDoblog

Weblogと呼称されるところのものが台頭してきたのは、私が高校生の頃だった。今も昔も、自分のWebサイトを一つ作るというのは、難しいことだ。HTMLやJavascriptを理解するのをはじめとして、サーバーをどうするかという問題もあれば、そもそも、どうやってファイルをアップロードすればいいのかという問題もあった。素人にFTPというものの仕組みと、FTPクライアントの使い方を理解しろというのも無理な話だ。

日記サイトなるものはあった。しかし、それらは貧弱すぎて、使い物にならなかった。

そんな中、Weblogという枠組みができてきた。その中でも、HTMLやサーバーなどの問題を一挙に引き受けて、純粋にブログを書くことに専念できる、ブログサービスを提供するところが多く現れた。従来の日記サイトと何が違うかと言われれば、返答に困るのだが、アイディアとか思想とでもいうのだろうか。ブログの人気を受けて、日本でも、多くのブログサービスが始まった。しかし、あまりうまくいかなかった。

高アクセスに耐えられず、常に重いところであるとか、意味不明の規制をしているところであるとか(ご丁寧に、あらゆるJavascriptを使用不可能にするよう尽力していた所もあった)、理由は様々だったが、中でもとりわけて、Doblogはひどかった。

何しろ天下のNTT様が提供しているのだ、期待しないはずはない。みんながそう思っていたのかどうかは知らないが、サイト自体がクソ重く、さすがに使う気にはなれなかった。

ところが、世の中には変人もいるものか、Doblogは今の今まで生き残っていたらしい。そして、大規模なHDD障害を引き起こしたあげく、結局サービスを終了するのだという。

サービス終了の理由は、「Doblog開設時の目的である、ブログシステムを構築する ための技術的知見、およびコミュニティサービスを運用・運営するためのノウハウの 蓄積については十分に達成できた」というもの。

あれで達成できたのだろうか。常に障害だらけだった気がするが。

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